ヘモグロビンの数値が正常でも鉄不足の場合がある?鉄が不足すると様々な症状として表れる

 

鉄が不足してるねっていうと、まずピンとくるのが鉄欠乏性貧血といってですね、貧血があるかどうかということを考える訳ですね。通常それ以上考えて踏み込む人ってほとんどいません。ただ基礎医学とかそういう個別の角度から見てみると鉄の欠乏っていうのは実は色んな症状を引き起こすんですね。鉄ほど大事なミネラルは無いんじゃないでしょうかね。人間の身体の中であるミネラルで一番多いのが鉄、その次が塩なんですね。亜鉛もたくさんの働きをするんですけど鉄の働きというのはもう生命維持の為に是非必要というね。地球上にもし鉄が存在しないとしたら人間は存在しません。当たり前ですけどね。それぐらい人間と鉄というのは切っても切れない関係にあります。その鉄が不足するということは実は大変なことなんですね。通常は鉄というのはその赤血球の中に入っていてそして肺で吸った酸素を赤血球の所にくっつけて、身体の隅々の細胞まで酸素を送っていく、デリバリーすると。その酸素は人間にとって必要だと皆分かってるわけですね。大体ここまでが知識なんです。鉄が十分あると赤血球は十分ありますから問題なしだという風に一見見えるんですけども、実は鉄を必要としているのは身体の細胞の中でも必要。皮膚粘膜のの分野でも必要、それから免疫ですね。外から入ってきた物をやっつけようというのも鉄は必要。それから身体の組織を作るコラーゲンっていう、例えば血管なんかをつくる組織のコラーゲンを作るときにも必要。などなどですね、まだいっぱいあるんですけども、そういうことで必要になってくるわけです。
じゃあ鉄っていうのは身体に取り入れたときに均等にね、皆に均等に鉄を配るんであれば赤血球の鉄は少ない、つまりヘモグロビンですね普通検査だとね、これが足りなけりゃ鉄足りないってすぐ分かるんですけど、実はこの配分っていうのは均等じゃないんですね。酸素が無いと死んじゃいますから、誰もが口に手を押さえて酸素を吸わないと死んじゃいますよね。だから酸素を吸うということは身体にとって一番大事なので最優先なんですね。鉄のほとんどは赤血球をつくるほうにいきます。その残った分がこういうところ(細胞、皮膚、粘膜、免疫、コラーゲン)に回ってきます。だからどんなことが起こるかというと鉄の不足が起こると赤血球でほとんど使われてそしてこっから下の部分(細胞、皮膚、粘膜、免疫、コラーゲン)は鉄不足のまま過ごす事になります。今日話す鉄不足の考え方というのはまさにそこで、赤血球のヘモグロビンだけが正常だ、貧血ありませんと言われたら大丈夫かといったら全然大丈夫じゃないんです。そりゃあ酸素を運ぶ事は大丈夫だけどこっからこっち(細胞、皮膚、粘膜、免疫、コラーゲン)の鉄の本来の身体にとって必要な作用はどうなんですかというとそれはもう全く分からないです。これを見抜いていく一つの指標がフェリチンという物質なんですね。身体の中の検査項目です。フェリチンが最低でも40以上、できることなら100以上あればこの辺の機能はしっかりしてますよということになります。ところが実際に診察の中で検査をしてみるとこのフェリチンが40なんてとんでもないと、5だとか6だとか場合によっては1未満、1に満たないんですね。この数字から見たら恐ろしいでしょ。1未満っていうとまあヘモグロビンはなんとかキープしていてもこのへん(細胞、皮膚、粘膜、免疫、コラーゲン)の鉄はもうかなり無いんですよ、っていうことが言えるわけ。こう言うのが鉄欠乏症、鉄の不足の実態なんです。だから今の検査で言うとほとんどがヘモグロビンしか測りませんからこちら(細胞、皮膚、粘膜、免疫、コラーゲン)を見落としてしまうということになるんですね。だから鉄の不足を見る時は是非血中のヘモグロビンとフェリチンをせめて見てみると。まあフェリチンも色んな要素で上がったり下がったりしますからそれだけでは判断出来ない事もあるんですけど最低限これを見てみる必要があるということになります。
これが検査ではなかなか見つかってこないという鉄不足の実態なんですね。じゃあ実際鉄不足かを見ようとしたときにこの辺(細胞、皮膚、粘膜、免疫、コラーゲン)の症状を良く知っておくと、鉄不足かなーって自分でも想像つきますよね。だからその辺の話をちょっとしたいなと思います。
細胞にとって必要な鉄のほとんどはですね細胞の中でミトコンドリアというのが中にあるんですが、ここはいわば分かり易く言えば細胞の発電所みたいなものでね、エネルギーを作る訳です。そのエネルギーは何に使われるかというと細胞に届いた色んな物質を取り入れるために使ったり、細胞そのものを運営していったり、これも一つの生き物ですからそれには当然エネルギーが必要。そのエネルギーを作るのがミトコンドリアであって、そのミトコンドリアを上手く動かすには鉄が必ず必要だ、鉄が無いとミトコンドリアは動かないんですね。だからここで鉄不足が起こるとですね、もうこの発電所の機能が落ちちゃうわけですから細胞レベルで元気がなくなっちゃうんです。だから例えば筋肉の細胞が元気がなくなったらどうなるかというと、これは力が入りませんね。ちょっと動くと酷い疲れになるんです。だから鉄不足の人はこの疲れっていうのがですねかなり酷いです。ちょっと動くとすぐ疲れるとか、もう1日の終わりになると回復しようがないぐらいつかれて横になったら横になったままとかね。夜の残った仕事がもうそれ以上出来ないとか。そういう状況になっちゃうんです。最後お風呂に入るのがもう入りたくなくなってきますね。このように夜疲れてくる人は鉄不足の可能性が非常に高いです。
同じ細胞の中でも神経細胞なんかが力不足になってくるよく出てくるのが集中困難ですね。集中力がなくなってくる。でもやんなきゃいけない事があるのに集中力も無くなるし、筋肉も疲れてくると結構イライラしてきてですね。こういうような苛々が出てきたり不安が強まったり、抑うつ感が出たりということですね。細胞に関してはそういうことです。だから鉄不足になると細胞レベルで元気がなくなりますよ。これは大変な事態ですよね。だから意欲も無いし動きたくも無いし億劫だし、うつとおんなじような症状になっちゃうんです。
こんど皮膚・粘膜、これは細胞が分裂するときに必要なミネラルというのは鉄と亜鉛なんですね。大きなものは。鉄不足になっちゃうと細胞分裂が出来なくなりますから皮膚粘膜が非常に弱くなってきます。なんでかというと皮膚・粘膜が1日2日で入れ替わって下から新しいのが出てくる、で粘膜が落ちて無くなっちゃうんですけど、皮膚だと垢になっちゃうんですかね、それが1日2日で入れ替わっている人とこの入れ替わりが鉄不足のために悪くなってですね同じ皮膚で1日2日じゃなくて何日もこう保つようになってくる、そうするとそれがだんだんと弱くなりますから皮膚から色んなばい菌が入ったり、異物が入ったり。皮膚というのは免疫の第一線なんですね、変なものが入って来ないように守るためのものですのでそれが弱くなるとそっから色んな物が入って肌荒れが起こったり、粘膜の各種病気ですね、口内炎を起こしたり、女の人だといわゆるデリケートゾーンの荒れとかね、そういうのが起こしやすくなったり、かぶれが起こりやすくなったりなんてことも実は出てくるのは鉄不足でよく起こることなんですね。
それから今度免疫っていうのが書いてあります。これはどんなものかというと、外からばい菌が侵入してきますね。そうしたらそれを白血球である細胞がばくって食べちゃうわけです。でやっつけるわけですね。皆さんこの話を聞くと白血球って偉いなと。でも白血球の気持ちになってもらうとその食べたものどうなるのということになるんです。皆さんも悪いやつ、例えば毒饅頭があったのでパクッと食べちゃいました、ってこれで解決と思う人はいないでしょ。食べた後どうなるんですかっていったらそのままにしておいたら毒饅頭で自分がやられちゃいますよね、白血球だって一緒なんです。食べた悪いやつをその後白血球は身体の中で、ここで鉄が必要なんです。鉄を使ってフェントン反応といってですね活性酸素、ちょっと話はややこしいですが活性酸素という細菌とかそういのはやっつけるんですって。活性酸素をそこでつくるんです。その時鉄がフェントン反応起こしてくれないと作れない。それが鉄ない人は食べたまんま悪いやつやっつけれないですからそこで増殖したら自分がやられちゃう。だから鉄不足の人は膿んだ後の治りが凄く悪いんです。食べて膿にはなるんですけど、その後始末が出来ませんから傷の治りが悪い、膿んだ後の治りが悪いなんてことも起こってくるんです。鉄がいっぱいあるとそこでフェントン反応が起こって活性酸素をいっぱい作って食べた物をピシピシピシと自分の中でやっつけてくれるということが出来るんですね。
それからこのコラーゲンというのはですね、さっきもちょっと言いましたけれども、血管を作っているそういうものなんです。そのコラーゲンの合成に鉄が必要なので鉄不足になっちゃうとそのコラーゲンが不足しましてね、血管がぷよぷよになっちゃうと。でぷよぷよになるどんなことが起こるかというと外からの圧力ポンとかかると血管が漏れちゃうんですね。そうすると内出血を起こす。だから鉄不足の人はこういう症状が出ます。最近どうも内出血を起こすんですって。ぶつけた覚えもないのに内出血を起こしますってよく言われる。ぶつけた覚えって、人間はそこらじゅうでぶつけてますけど血管が丈夫だったら破れないだけのこと。血管が脆くなりますからちょっと当たったところがぷちぷちっと内出血を起こすと体中に痣みたいなものが出てくるということも実は起こってくる。
まあこういう風にざっと赤血球以外のたった4つなんですね、そういうようなことからですね我々の機能というのはいかに鉄に守られているかっていうことが分かっていただけるんじゃないかなと思います。
生きていく上では他にも色んな必要な要素はいっぱいあるんですよ。でもね今日この話を聞いてあ、鉄って自分とそれだけ色んなとこで関係してるんだなってことを是非分かっていただいてちょっと鉄不足にならないように意識していただけるといいなと。で、今みたいな症状が出ている人はフェリチンとかそういうものを測って出来れば鉄を摂るようにすると、それからそんな症状は出てないけど鉄大事だと思えば普段から食事の中で症状が出てない人でもなるべく鉄を摂るようにしていきましょうという風に考えていただきたいと。その時の鉄、食べ物で言えばやっぱりレバーとかですね、それからお肉の赤身ですね、レバー嫌いな人はお肉の赤身でいいですからそれをしっかり摂ってください。そしてあのひじきなんかも入ってるんですけど、もう本当少ないのでひじきだけで鉄をまかなうのはかなり難しいです。それから小松菜、ほうれん草に至っては鉄分が非常に少ない、昔とはもう違いますのでこれで摂るのもかなり厳しいですね。バケツ1杯とか2杯とかのほうれん草を食べると賄えるかもしれませんがちょっと考えただけでも食べたくないですよね。それよりはお肉の赤身ということになってきます。

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